主な用途

懐中電灯や乾電池で動作するおもちゃのような消費電流の大きいものには単1形が多く使われ、ラジオなどの小型の電子機器には単3形や単4形が広く使われる。

円筒型乾電池の場合、構造別では、次のような用途との組み合わせが適しているといわれている。

マンガン乾電池
使用により徐々に電圧が低下するが、電流を止めると一時的に起電力が回復する。そのため、時計(置時計、掛時計)のように小電流で連続動作させるもの、ドアチャイムなどのように間欠的な動作を行うものに適する。
アルカリ乾電池
マンガン電池に比して長時間安定した電圧を維持するが、寿命を迎えると急激に起電力を失う。デジタルカメラ、ストロボ、携帯テレビ、携帯オーディオ機器(ポータブルMD、MP3プレーヤ)、電動玩具(電池で動く車、電車、動物)、懐中電灯など大電流で連続動作させるものや電圧が降下すると機能に影響したり動かなくなったりする機器に適する。
オキシライド乾電池
デジタルカメラ、携帯テレビ、携帯オーディオ機器など大電流で連続動作させるもの。初期電圧が1.7Vくらいあり、一般の乾電池よりも電圧が高いので、特に消費電流の大きいデジタルカメラに使用すると、アルカリ乾電池より使用時間が長くなるといわれている。一方で懐中電灯などに使用すると高電圧で機器を損傷する恐れがある。

一次電池のため、基本的には使い捨てであり(アルカリ電池用の充電器が売られているが、安全性は保障されていない。過充電は水素の発生により爆発を招く)、使用頻度の高い場合には充電して何度も使用できるニッケル・水素蓄電池やニッケル・カドミウム蓄電池などの、同サイズ・同電圧の二次電池を利用した方が経済的である。

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の特徴の違いによる使い分けは浸透せず、また、メーカーの宣伝戦略もあって「アルカリ乾電池は、マンガン乾電池より価格が高いが強い(長持ちする)」という認識が広まった(それ自体は虚偽ではない)。その後アルカリ乾電池が安くなって、マンガン乾電池との価格差が少なくなり、小規模な売り場では、アルカリ乾電池のみでマンガン乾電池を置かないところも増えた。

一方で、100円ショップなどではアルカリ乾電池とマンガン乾電池に約2倍の価格差(100円あたりの本数差)があり、マンガン乾電池を見直す者もいる。